離れてみれば喜劇

シナリオの勉強を趣味でしているのですが、面白いと思った考え方があります。

「喜劇」は何を持って「喜劇」と呼ばれるのでしょうか?

面白いギャグが入っているから…というわけではないようです。

劇のジャンルを決定するのは「視点」だそうです。

喜劇では作者の視点が批判的で、対象に対して目線が上からになっているようです。(突き放している)

これに対して、社会劇やメロドラマ、サスペンス、アクションでは作者の目線が対象と同一であるようです。

これはかなり面白い気づきだと思いました。

自分の悩みも少し視線を離して考えられれば、「喜劇」としてあまり深刻に考えすぎずに済むのかな思います。

私が前に書いた「ZOO(ずー)っと付き合う」というブログ記事も、問題を外在化するということで、喜劇の考え方に近いのではないかと思います。

場面緘黙の人にも取り入れてみてほしい物事の捉え方です。

 

参考:新井一著『シナリオの技術』(ダヴィッド社、2012年)