トラウマには2種類ある!?ーそれぞれの対処法とは2

2種類のトラウマとその対処法を自身の体験に基づいて取り上げていきます。

トラウマとして、一般的に思い浮かぶのが、ある出来事をきっかけに起こるトラウマです。(ここでは、狭義のトラウマとします)

【一般的なトラウマ(狭義のトラウマ)と対処法】

私は先月、自宅が盗難被害に遭いました。今でも、夜寝ているときに、その時のことが思い浮かぶことがありますが、このようなものが狭義のトラウマによる症状だといえるでしょう。

これへの対処法としては、市販の本や専門家による一般的なトラウマ治療がよいと考えます。

私が使ったのは、伊藤正哉・樫村正美・堀越勝著『こころを癒すノート』(創元社、2014年)です。自分で書き込むワークブック形式で、トラウマへの対処法を学ぶことができます。

本の中でのワーク内容を簡単に説明すると、

トラウマのきっかけとなった出来事を紙に書きだして、自分の考え方のパターンを知り、もう一度出来事を筆記し、バランスのとれた考え方ができるようにするというものです。

(たとえば、災害で大切な人をなくして、自分が生き残ったことに罪悪感を持っていた人が、災害は誰が悪いわけでもないと思いなおせるようになるようなことが挙げられます)

私はこの本を、次記事で紹介する広義のトラウマへの対処として購入したのですが、むしろきっかけとなる出来事がはっきりしている狭義のトラウマ対処によく効くと思いました。

きっかけとなる出来事を記述することを通して、それへの立ち向かい方が学べるからです。

このタイプのトラウマは、出来事を記述して客観的にとらえられるようにすることが重要だと思います。

トラウマの治療は一人では難しいこともあると思うので、興味を持たれた方は市販の本や専門家による治療もご検討ください。