トラウマには2種類ある!?ーそれぞれの対処法とは3
子どものころ話すのが苦手だったせいで今も自分に自信がない―このような「決定的な一つの出来事があるわけではないけれど、日常的に失敗体験が多く、自尊心が低い」といった状態は「日常的トラウマ」と呼ばれています(ここでは、一般的なトラウマ(狭義のトラウマ)と対比して広義のトラウマと呼びます)
広義のトラウマの対処法を下記で述べていきます。
【日常的トラウマ(広義のトラウマ)と対処法】寝る前にプラスの言葉かけをする
たとえば、学校でおとなしい子どもは、友達グループに入れないなど、日常的にうまくいかないことが多く「自分はダメだ 」と思ってしまいがちです。これが積み重なると、大人になってからも、自分に自信が持てないということがあります。
私は小中学校のクラスで一言も言葉を発していなかった(場面緘黙)ので、上記のケースに当てはまります。
私は大人になった今でも、人に自分から話しかけたりすることは少ないです。
私のような人が人と話せるようにるためには、雑談のテクニックを身に付けるよりも、まず、幼少期のトラウマの治療が必要なのではないでしょうか。
自分に自信が持てないと、話す場数を踏んでもあまり効果がないのではないかと思います。
私は、子どものころの体験で低くなってしまった自尊心を高めるために、「プラスの言葉を声に出して寝る」ということを行っています。
プラスの言葉かけ内容とは、
①自分の考え方の癖・思い込みをなくすための言葉
②自分の能力に関する言葉
③自分の価値に関する言葉
の3つです。
①に関して、
・「決まりは変わることがある」
・「気づいたことはその時・その日から変えればよい」
・「人の言ったことにはそこまで深い意味はない」
・「自分がしたことを気にしすぎる必要はない」
・「緊張するのは物事を真剣にとらえている証であり、いいことである」
と声に出して言っています。
私は完璧主義なところがあって、いろいろ気にしてしまうので、このように声に出していうことで、思い込みをなくし、適切な考え方ができるように心がけています。
②に関して、
・「私は逆境に強い」
・「私は最適なものを選び出すことができる」
などと、自分のできることを十数個、声に出しています。
これをすることで、幼少期に自信が持てないことがあったとしても、その思い出を少しずつ消していくことができると思います。
さらに、場面緘黙克服オプションとして、
・「私の体は家でも会社で同じように動く」
・「私の言いたいことは伝わる」
という言葉もかけています。できるようになりたいことも、「できる」と言うことで暗示にかけています。
③に関して、
・「他人の評価にかかわらず、日常の出来事に左右されず、いかなる条件にも左右されず、私は価値のある人間だ、私は素晴らしい人間だ、私は必ず自分の夢を実現する」
と声に出して言っています。場面緘黙の人は自分の価値が低く思えてしまいがちなので、最後にこの言葉を言ってから眠りにつくようにしています。
これら3つをすることで、以前よりも会社でも緊張が減り、話し方がスムーズになったと人から言われるようにもなりました。
話すのが苦手な方は、プラスの言葉かけによってまず自信をつけることを行ってみるとよいと思います。それによって、子どものころの日常的トラウマが小さくなっていくと思います。