場面緘黙治療法アイディア集4

4回目は、私が独自に考えた(名付けた)「コアコンピタンス療法」というものを紹介します。

コアコンピタンス」とは、もともとは経営学上の概念で、「ある企業における、競業他社に真似できない核となる強み」のような意味です。これを、場面緘黙の人にも当てはめて、場面緘黙でない人には真似できない強みに着目して、それを伸ばそうというのが、場面緘黙治療における「コアコンピタンス療法」です。(場面緘黙と似ている吃音や社交不安障害の治療にも役立つと思っています)

・「コアコンピタンス療法」…他に真似のできない強みを見つけ、それを伸ばす。できることに着目する。

 

たとえば、私の場合だと、強みとしては、瞬時にいろいろなことに気づく(頭の回転が速い?)ことが挙げられます。場面緘黙の人にはよくあることかもしれませんが、感じすぎ・考えすぎになってしまうので、どこから話していいかわからず、口数が少なくなってしまうのですよね…。でもそれは、「頭の回転が速い証だ」と、自分にいい方に思っていればよいのだと思います。(人に自慢するわけではないので、心の中で自分をよく思ってあげていいと思います。)

場面緘黙の人は、話せないことばかり指摘されがちで、自分を低く評価しがちだと思いますが、このトレーニングで自分の良いところに着目することで、人に指摘されても気にしにくくなると思います。

私も、長年の課題である自己評価を上げるために、自分のことをよくとらえるように練習していきたいと思っています。